ジオデシックドームはなぜ大空間をつくれるのか?構造の仕組みと大型建築への可能性
みなさんこんにちは。
Viking Dome Japanの加地です。
今日は『ジオデシックドームの特徴と可能性』というテーマでお話ししたいと思います。
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■ジオデシックドームはなぜ大空間をつくれるのか?
イベント施設や商業施設、ホテルリゾート、展示施設などの建築計画の際に、
「できるだけ柱に遮られない大きな空間をつくりたい。
かつキャッチーなビジュアルも実現したい。」という要望が生まれることがあります。
そのような大空間を考えるときの、選択肢のひとつがジオデシックドーム
(Geodesic Dome)です。
外から見ると、たくさんの三角形が並んだ印象的な建築物。
でも、その三角形の一つひとつに、大空間を支えるための役割があります。
今回は、見た目だけでは少し分かりにくいジオデシックドームの構造について、できるだけ分かりやすくお話しします。
ジオデシックドームとは?
ジオデシックドームとは、三角形を基本単位としたフレームを組み合わせ、球体(スフィア)または球体に近い形状を形成するドーム構造です。
一般的な建築物では、柱や梁などを組み合わせて建物を支えます。
一方、ジオデシックドームでは、三角形を構成する部材が隣り合うフレームとつながり、ドーム全体で屋根や外装を支えます。
外からパッと見ると非常に複雑な形に見えますが、構造を細かく見ていくと、基本となっているのは三角形の集まりです。
■なぜ三角形なのか?
四角形のフレームを想像してみてください。
接合部分の条件によっては、力が加わったときに形が変わりやすくなります。
一方で三角形は、辺の長さが決まると基本的な形状が決まります。
橋のトラスや鉄塔に三角形が多く使われているのも、形が崩れにくいという性質があるからです。
ジオデシックドームでは、この三角形を連続させて曲面をつくります。
一つの巨大な部材でドームをつくるのではなく、多数の比較的小さな構造要素を組み合わせて、大きな構造体を形成するという考え方です。
■荷重を構造全体へ伝える
もう一つ重要なのが、力の伝わり方です。
建物には、自重、風、雪、外装材、設備など、さまざまな荷重が作用しています。
ジオデシックドームでは、お互いにつながったフレームを通して、作用する力を構造全体へ伝えていきます。
そのため、特定の一本の柱だけで建物全体を支えるのではなく、多数の部材が相互に働きながら構造を成立させることができます。
一本の柱や梁に力を集中させるのではなく、つながった部材へ少しずつ力を伝えていく。
ここに、ジオデシックドームが大きな空間を覆える理由があります。
※実際の構造性能や実現可能なスパンは、形状、材料、荷重条件、接合方法、基礎、建設地などによって異なり、個別の構造設計・検討が必要です。
■大型化することで生まれる空間の可能性
大型ドームの面白さは、広さだけではありません。
柱に視線や動線を遮られにくいため、展示やイベントのレイアウトを考えやすく、用途の変化にも対応しやすい空間を計画できるので、内部空間の使い方を自由にカスタマイズすることができます。
たとえば、展示会では柱に邪魔されない会場として。
ホテルやリゾートでは、景色を楽しむラウンジやレストランとして。
さらに植物園や全天候型のアクティビティ施設など、屋内にいながら外とのつながりを感じられる空間にも向いています。
大型ドームは、「建物」そのものだけではなく、その施設を象徴する体験空間として活用できると考えます。

大型ドーム屋根で公園全体を覆った全天候型の屋内公園。子ども向け遊具や緑地、水辺を備えた公共施設のイメージ。
■「大空間」と「ランドマーク性」を両立できる
大型施設を企画する際には、機能だけではなく、「その施設に行ってみたい」と思ってもらえるか。
大型施設を企画するうえでは、そんな視点も大切だと思います。
円い形の建物はその姿だけで一瞬で人の目に留まるので、施設全体のランドマークになります。
昼間はドームそのものの圧倒的な存在感見せ、夜には照明演出などで幻想的な雰囲気を出すことができる。
こうした設計によって、ドームを単なる屋根ではなく、施設のブランドを象徴する建築空間として計画することもできます。
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■大型ドームを計画する際に検討すべきこと
ただし、「ジオデシック構造だから簡単に大型化できる」というわけではありません。
実際の建築として成立させるには、構造だけでなく、外装や設備、施工条件まで含めた検討が必要です。
ですので、大型ドームを採用する場合には、計画の初期段階から構造・製作・施工を含めた検討を進めることが重要です。

大型透明ドームで公園全体を覆った全天候型施設。雨天時でも利用できる遊具や緑地を備えた屋内型の公園空間。
■Viking Dome Japanが支援できること
Viking Dome Japanでは、ジオデシックドームに関する国内外の実績・ノウハウをもとに、さまざまな用途のドームプロジェクトに取り組んでいます。
大型ドームについても、完成した計画に対して製品を提供するだけではなく、プロジェクトの条件に応じた検討が重要になります。
「この規模で実現できるのか」
「計画している施設にドーム構造を採用できるのか」
「どのような外装・構造が考えられるのか」
といった初期段階のご相談についても、まずはお問い合わせください。
ジオデシックドームは、見た目が印象的だから選ばれる建築ではありません。
柱に遮られにくい大空間をつくりながら、その建物自体を施設のシンボルにできる。
そこに、この構造ならではの面白さがあります。
私たちも、まだ形が決まっていない構想段階から、計画地や用途に合った方法を一緒に考えていきたいと思っています。
商業施設、ホテル・リゾート、イベント施設、観光施設など、
「人が集まる大空間をつくりたい」
と考えている場合、ジオデシックドームは検討する価値のある選択肢のひとつです。
⇒ドームに関するご質問は、『よくある質問』ページをご参照ください。
■ お問い合わせ
大型ドーム建築をご検討の設計・建設・開発事業者様へ
「まだ構想段階だが実現可能性を知りたい」
「計画中の施設にドームを採用できるか検討したい」
「設計・施工条件について相談したい」
といった段階からご相談ください。
お問い合わせはフォームまたはお電話(052-848-8444)にて。
プロジェクト関係者の皆様と、新しい空間体験を日本で実現できることを楽しみにしています。
